働きやすさ
ランキング1位を目指して
浜松医大のある浜松市は日本のほぼ中央、東京と大阪の中間に位置します。東海道新幹線、東名高速道路が東西をとおり、交通アクセスに恵まれています。適度な都会と豊かな自然が融合し、充実した教育・医療、産業都市としての安定的な雇用環境、健康寿命日本一などの生活環境が考慮され、浜松市は2018年、2022年には全国20政令指定都市幸福度ランキング第1位に輝きました。その暮らしやすさのため、ビジネスマンが転勤などで一時的に浜松に暮らした後、終のすみかとして浜松を選択する事例がたくさんあるそうです。浜松医大はそんな浜松市の中心地である浜松駅から北に9kmほどに位置し、都会の喧騒から離れた自然豊かな静かな環境に囲まれています。浜松医大皮膚科はここで、約15名の大学医局員で皮膚科診療、研究を行なっています。
浜松医大皮膚科は、教室員の顔が互いに十分にみえる適度な人数で、診療、研究、教育に互いに有機的に、かつ丁寧に携われることが大きな特徴の一つです。診療においては、基本的に全ての皮膚疾患を取り扱います。現在は特に炎症・免疫疾患(アトピー性皮膚炎、乾癬、薬疹)、付属器疾患(毛髪、汗関連)、悪性腫瘍(皮膚リンフォーマ)等の領域において国内有数のスタッフを有し、高度な先進的医療を提供しています。すなわち、これらの領域についての診療・研究を行うにはうってつけの環境と言えます。加えて、当講座は、静岡県の東部、中部、西部全域に渡り、20を超える基幹病院に40名を超える医局員を派遣しています。そして、これら病院と連携し、静岡県という広域医療圏での皮膚科地域医療の中心的役割を担っています。
研究テーマとしては、皮膚免疫学を基軸に、アトピー性皮膚炎、乾癬、薬疹、脱毛症、発汗障害、皮膚リンフォーマ、メラノーマ、癌免疫などの病態解明研究が主体ですが、これらに限ったものではありません。対象が何であれ、個人の興味・熱意を重視するスタンスです。診療を行いつつ医学研究を行う研究医(physician scientist)も多く輩出しています。また、基礎講座との連携を通し、より基礎的な免疫や皮膚病理を中心とする研究も行っています。今後はさらに、民間企業との連携による応用研究にも力をいれていく予定です。一人ひとりの患者の皆様の診療を真剣に行う結果として、臨床講座ならではの研究を、深みを持って達成することを目標としております。教育としては、新人は週に一度の症例検討会・病理カンファレンスをとおし、診断・治療の基礎を学びます。また学会発表、論文発表について、経験豊富なスタッフがきめ細かく指導し、サポートします。新入局員の当面の目標としては皮膚科専門医取得が挙げられますが、さらに一段上の皮膚科専門医として活躍できるよう、医局は全面的にバックアップしていきます。
診療における興味、研究における興味、ワークライフバランスについての感覚等、医局員の価値観は一人ひとり当然異なっています。浜松医大皮膚科は、患者さんへの最適な皮膚科診療の提供と皮膚疾患の新規病態解明・治療開発を目指しつつ、医局員個々人の価値観にあった働き方を医局員と一緒に考えて、できるだけ働きやすい環境を作りだすよう、あらゆるシステムのアップデートを日々心がけています。